2016/09/15
私たちの遺産相続トラブルは結局法律家の方が仲裁するような形でひとまず解決するに至ったのですが、その際には民法の相続に関する規定を関係者みんなが理解するということが基本となりました。その上で、色々な権利を主張する方々に対しても、彼らの主張を全く無視をするというわけではなく、これまでの父との関係等に鑑み、一定の配慮をするという結果で、全員が満足するという結果ではなかったでしょうが、ひとまず解決を図ることができました。
法律上の建前から言うと、私たちの遺産相続分が少なくなったという結果ではあったのですが、これまでの公私にわたるトラブルや今後の兄弟、親族間の付き合いというものを考えていったとき、まずまず納得できる結果に導くことができたというのは良かったと今も考えています。
相談に乗って頂いた弁護士の方も仰っておられましたが、遺産相続のトラブルで家族や親族の関係が完全に壊れてしまうケースというのも少なくないそうです。私たちの場合、確かにだいぶこじれたとは思うのですが、そこまで破滅的な関係になることもなく、少なくとも家族間においては些細なことで連絡を取り合ったり、また、盆暮れは実家に集まって会話や飲食を共にできるような関係を再構築できましたので良かったと思います。
しかし、いずれにしても、こういった問題は、問題が発生したときに解決を図るというのではなく、当事者が健在なうちに、遺産相続をどのようにするべきか、きちんとあらかじめ話し合っていくべきだと考えさせられました。